映画レビュー「クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望」


  • タイトル:クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望
  • 上映時間:97分
  • 公開年:1995年
  • 興行収入:約14億円
  • 監督:本郷みつる
  • 内容: 「おおっ、シロがしゃべった…!」
     未来の30世紀からやってきたタイムパトロール隊員のリングが、シロの体を借りてオラに話しかけてきたんだ。悪いヤツが時間をこえて、過去を変えようと企んでるって!人類の大ピンチ!!
     そんでもって、オラが人類をオタスケするっていうワケ。敵は雲黒斎(うんこくさい)なんてとーってもにおいそうなヤツだゾ~ ”タスケテケスタ”の呪文でオラが3回大変身!? カンタムロボも活躍するゾ!!

見どころ1:野原一家が時代を超えて活躍する

今回も野原一家の活躍が描かれており、途中敵に捕らえられてしんのすけが二人を救出するという流れはヘンダーランドにも似ています。公開年はこちらが先ですが。

今回は戦国時代にタイムスリップするのですが、ひろしとみさえは侍やお姫様ではなく百姓として描かれるのがリアルでよいです。現代とのギャップに苦労する場面とかもあって面白いです。

私なんかの年代だとやはりひろしに感情移入してしまうし、何なら主人公はひろしだと思ってるので、現代とのギャップに苦労するひろしや侍にはなれないひろしを思わず応援したくなります。

見どころ2:吹雪丸の覚悟

ネタバレになりますがゲストキャラの吹雪丸は本当は女で、世継ぎに恵まれなかった背景から本来の自分を押し殺し、男として生きていく覚悟を決めています。

本当はか弱い女の子なのに、ところどころ少し無理している感や、女性らしさが少しですが描かれます。

戦国時代当時に女で生まれることの生きづらさや苦しさみたいなのが、マイルドに描かれているのでそこもみどころですね。

最後の馬に乗って敵の城に乗り込んでいくところは、BGMのよさもありますが一番盛り上がるところなので、是非見てほしいです。

見どころ3:終わったと思ったら終わらない。現代戦!

吹雪丸とともに敵の城に乗り込み、敵を倒してめでたしめでたし、かと思ったら敵は戦国時代ではやられておらず、現代にタイムパラドックスを与えて支配していました。

これは当初観た当時は本当にめでたしめでたしで終わったと思ってたので意外でしたね。

これまでの時代劇と完全に変わって現代は巨大ロボットバトルになりましたが、これはこれで面白かったです。なにより野原ファミリーが全員でロボットに乗り込んで戦うのが良いですね。

「ABBAAB→→←」は何十年もずっと覚えてます(笑)

総合評価:90点

劇場版3作目となりますが、時代劇と思いきやラストはタイムパラドックスを扱ったり、敵も良い意味でぶっ飛んでて面白いキャラクターなので最初から最後まで飽きることなく楽しめると思います。

今回はしんちゃんがお助け機能で3回変身できるのですが、最後の変身で大人の侍姿(?)になります。めっちゃ強くてかっこいいです(笑)


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