映画レビュー「ドラえもん 緑の巨人伝」


  • タイトル:ドラえもん 緑の巨人伝
  • 上映時間:112分
  • 公開年:2008年
  • 興行収入:約33.7億円
  • 監督:渡辺歩
  • 内容:2005年に声優陣やキャラクターデザインをリニューアルした「ドラえもん」新シリーズの劇場版第3弾。過去作品をリメイクした前2作とは異なり、劇場版オリジナルのストーリーが展開する。裏山で苗木を拾ったのび太は、ドラえもんの道具で自由に動き回れるようになったその苗木に“キー坊”と名付け育て始める。ある日キー坊を連れて裏山を訪れたのび太たちは、突然現われた巨大な渦に飲み込まれ、植物が支配する“緑の星”に辿り着く。

今回はドラえもん緑の巨人伝のレビューとなります。昔から私自身もドラえもん映画はよく観ていましたが、最近子供たちがドラえもんブームなので一緒に視聴致しました。一応公開時に観てはいますが、内容うろ覚えだったので新鮮な気持ちで観れました。

見どころ1:原作エピソード「さらばキー坊」をアレンジ

この映画は原作にもある「さらばキー坊」をアレンジしてシナリオを大幅に肉付けして映画にしています。キー坊といえば昔の「雲の王国」にもゲストキャラとして成長した姿で登場することでも有名ですが、この映画のキー坊の幼少期、とにかく可愛いんです。キー坊の成長の過程を丁寧に描いています。

原作は短編となりますが、新たなキャラクターや設定がたくさんあって、かなり大胆にアレンジされています。タイトルにもある通り、緑の星に伝わる伝説の巨人を蘇らせ、地球を侵略するストーリーとなります。

最後のキー坊との別れなかなか感動的なのですが、緑の王女リーレがキー坊のキャラを食ってる感じがあるので少し感動はイマイチかな感じでした😅自分的には王女リーレは蛇足に感じてしまい、その分キー坊の存在意義や存在感が薄れてしまった印象があります。リーレは女優の堀北真希さんが演じてくれていて良いキャラクターではあったんですが・・・

見どころ2:テーマは環境問題

地球は遠い昔から異星人に監視されていて、ここ数百年の地球の植物の減少を良しとしない異星人による、地球の植物の保護を目的とした侵略に焦点があたってます。その異星人が植物星人だから、宇宙の環境保護のもとに地球に侵略というか対話してきてるわけですね。

植物星人にも色々あって、植物星人を束ねる王女リーレはあんまり緑の保護には興味がない様子。この王女の成長もこの映画のテーマですが、典型的なおてんば王女でのび太たちやキー坊と出会うことで人間の温かさや地球の可能性みたいなのを学んでいきます。

同時に、リーレの知らないところで地球人絶滅計画という作戦が植物星人によって遂行されようとしますが、緑の巨人が出現する際、巨人にキー坊が取り込まれて、巨人が暴走してしまいます。のび太とリーレが協力してキー坊を救出するんですが、最後は無理やり終わらせた感がありますね(笑)ちょっと話を壮大にしすぎたんでしょうか😅

要は植物星人たちの考えも間違っていて、植物だけでは生きていけないことを緑の巨人の暴走を通じて理解する?みたいな感じです。ちょっと子どもが観るには難しい内容かもしれません。でも、大人が観ればそれなりに感動する内容です。原作でキー坊のことを知ってれば尚更です。

終わりに

色々意見は言いましたが、映画自体は非常に丁寧に作られていた良作です。手描きの温かみを大事にしていますね。

最後の方ののび太とリーレの作画崩壊は一見の価値ありですが、あれで何を伝えたいのかわからなかったです(笑)子どもは爆笑していました。

2005年から始まった新ドラえもん映画も今ではかなりの作品数になりましたね。映像のクオリティは相当上がりましたが、でもやはり私世代の人は大山版のドラえもんが懐かしく、名作だと思います。

今回も乱文でした。拙い文章で申し訳ありません。また次回!


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