映画レビュー「クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦」


  • タイトル:クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦
  • 上映時間:110分
  • 公開年:1999年
  • 興行収入:9.5億円
  • 監督:原恵一
  • 内容:悪の科学者“ドクターアカマミレ”率いる「YUZAME」は、地球を温泉で沈めてしまおうという“地球温泉化計画”を実行に移そうとしていた。それを阻止できるのは、世界の温泉の平和を守る秘密組織“温泉Gメン”だけ。
     温泉Gメンは、「YUZAME」に対抗するため、不思議な温泉パワーを秘める伝説の“金の魂の湯”(きんたまの湯)を探していた。そして、ようやく探し当てたきんたまの湯は、なんとしんちゃんたち、野原家の地下にあった!
     温泉Gメンに家を明け渡してしまったことで、バラバラになってしまった野原家。しかしアカマミレが差し向けた巨大ロボットが、野原家をつぶそうとした時、3人の心は一つになる。そして、3人は、きんたまの湯が認めた“温泉戦士”として、「YUZAME」の野望に立ち向かうのだった!

見どころ1:観れば温泉に行きたくなる

最初に見たのは小学生か中学生のころです。その頃はたいして印象に残らない作品でしたが、大人になって観ると無性に温泉に行きたくなるし、中年になって身体の調子も悪くなって温泉の魅力もわかっているので、子供の頃に観たときよりも視点が変わる作品だと思います。要は大人向けですね。いやらしい意味ではなく。

温泉の神として丹波哲郎が本人役?として出るのですが、謎の大物感というか存在感がありました。

エンディングテーマはドリフでもおなじみのあのテーマ(ババンババンバンバン♪)なので、温泉行きてー、ってなります。

見どころ2:敵の組織の世界征服の動機がくだらない

今回の敵は全員が風呂嫌いという設定で、敵のボスが風呂嫌いになった理由がまじでくだらなすぎます。そんなんで風呂嫌いになって世界征服とか企むなよって。

動機はくだらないですが組織としては兵力も武力もあってスケールはでかいです。自衛隊でもかなわないくらいなので。今回の敵は個人の強さというよりも、組織としての財力とか兵器の開発力で勝負しています。

見どころ3:クレしんパラダイスとの2本立て

同時上映の短編、「メイドイン埼玉 クレしんパラダイス」はギャグに特化した短編集です。

特にひろしとみさえが歌う「便秘の歌?」が面白いです。ひろしが美声で歌いますが、内容はかなりくだらなくてシュールです。歌以外にも終始テンポよくギャグが展開されて、完成度が高いです。

ちらっとス・ノーマン・パーがカメオ出演しています。セリフなしですが。

この作品以降、短編の同時上映はないのでこれが今のところ最初で最後の作品ですね。もったいないくらいに面白い作品なのでいずれまたこういったのを作ってほしいです。

総合評価:88点

自分の中では第一作目のアクション仮面VSハイグレ魔王~温泉わくわくが、クレしん映画の黄金期だと思ってます。オトナ帝国とか戦国あたりは少し方向性が変わってくるんですよね。名作なのは間違いないですが。

やはりクレしん映画は感動よりも笑いに特化したほうが面白いと思うので、この90年代のクレしん映画は別格だと思いますね。


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